調査輪講反省&感想

調査輪講の発表が終わったので、その反省をします。

調査輪講とは何か?

自分の所属しているコースだと修士1年の夏学期にある、テーマを決めてそれに関連する論文を読み、先生方と学生の前で25分(+質疑応答8分)を使い発表するものです。 テーマは自分の研究内容と完全に同じではいけません。 ただ、少しずれていれば良いということになっています。

準備しなければいけないものは、発表で使用するスライドと当日先生や学生に配布する発表資料(2カラム、8ページ)です。

自分の進め方

  1. 5月頃にタイトルを決める必要があるので、調べるテーマを「有線通信の研究動向」といった風にざっくりと決める。ちなみに私の研究テーマは(ざっくりいうと)「有線通信の高速化」である。
  2. とりあえず日程を決定。発表日は金曜日なので、その週の月曜日に研究室内での練習発表をすることにして、その前2週間を使って調査しようと決める。つまり全体で3週間使うことを想定していた。
  3. しかし、家族の急用や体調不良によって、最初の1週間が使えなくなり予定が狂う。この段階で調べる論文や詳細なテーマは決まっていない。
  4. なんとか体調を直して、輪講に立ち向かう。テーマを決めるために、ISSCCInternational Solid-State Circuits Conference、回路系のトップカンファレンス)のTrendsなどを見て有線通信の研究トレンドをつかむ。どうも「高速化」と「低消費電力化」の2パターンがあるらしい。「高速化」だと自分のテーマとかぶる可能性があるので、「低消費電力化」のほうを調査テーマとする。
  5. 低消費電力といってもパターンがありすぎるので、ISSCCのTrendから有名なパターンを調べる。どうも4つぐらいあるらしい?
  6. その4つを中心にIEEE Xploreを使ってとにかく調べていき、めぼしい論文を拾ってくる。
  7. 種類が違う低消費電力手法で良さそうなやつを4つぐらい探してくる。
  8. ここまでで1週間かかる。明らかに練習に間に合わないので、練習日を水曜に移動し、土日返上で作業することを決定する。
  9. よく考えると、学生は有線通信の基礎的な知識を有していないことに気づく。つまり発表の前半は基礎的な知識の説明をして、後半は最新研究(今まで調べた研究)という展開にする必要がありそう。
  10. 基礎的な知識のほうは、等化器と評価手法(eye diagram と bathtub curve)というものがある、というのは前から説明したかったので、その説明をすることにした。
  11. 配布資料をとにかく書きすすめる。2カラムであることもあり、これがとにかく終わらない。図を貼っても大して文書は伸びない。つらい。
  12. あまりに進捗がやばいので、月曜から水曜(練習日)にかけてデスマーチを敢行。平均睡眠時間3時間で強行突破することになる。結構鬱気味になる。
  13. 結局配布資料が最終的に出来上がったのは水曜日の早朝3時。ここから(少しは手をつけていたとはいえ)ほとんど手付かずのスライド作成に取り組む。
  14. 何だかんだ水曜日の12時までにはスライドが出来上がる。基本的には配布資料の図のコピペでOKなので、そんなに難しくはなかった。
  15. 発表練習。意外とたたかれなかったが、個人的にはあまり良くない出来だったので、いただいたアドバイスなどを活かしてスライドと配布資料を修正する。
  16. よく考えると前半と後半のつながりが薄いことが発表練習などで分かる。しかし、今更内容を変えることもできないのでこのまま発表に望む。
  17. 前日の17:00に資料提出。これで資料の編集をしなくて良くなったので、ほっと一安心。
  18. 発表。声も大きく発表することができた(超重要)のは良いポイントだった。先生や博士の学生から来る質問は単純だが鋭い質問が多く、なかなか充分な回答をするのが難しかった。発表終了後は達成感に包まれる。

反省点

良かった点

  1. 自分が研究している分野の周辺分野の知識が多少増えることによって、自分の研究分野の立ち位置に対する理解が少し深まったような気がする。
  2. 調査していくうちに、分野の面白いポイントがなんとなく分かってきて、分野のことが好きになったような気がした。ちゃんと調べて知識が増えればその分野を好きになれる性格なのかもしれない。
  3. 睡眠時間3時間を3日続けるだけで、体調不良になったのは意外だった。睡眠時間を削ってはいけないことを体感した。睡眠時間を削るカルチャーの業界には行かないようにしようと思った。

良くなかった点

  1. もう少し早めに論文調査を進めておくべきだった。調査することによってテーマに対する理解が深まり、より適切な調査ができるようになるという良い回転をもっと早い段階で生み出すほうが良かった。
  2. 前半と後半のつながりをもっと意識すべきだった。前半に等化器の話をどうしてもしたかったので、その話で結構時間を割いたが、後半で等化器は1つの論文でしか出てこなかったので、前半と後半のつながりが薄くなってしまった。実はテーマを有線通信の高速化にしていればもっと等化器の話との繋がりをつくれたのかもしれないと思った。

まとめ

苦しいことも多くあり、もう一度これをやれと言われたら辛いなあと思いますが、意外と楽しい調査輪講でした。